測量屋のblender

blenderなどの技術メモ

【blender】おすすめアドオン

 blenderにはアドオンで機能拡張が可能となっております。標準でblender内に入っているがデフォルトでoffになっているものから、個人の方が作成し提供しているものまで便利なものがたくさんあります。

 個人的に使用頻度が高いものや、測量屋、建築屋必須のものまで紹介したいと思います。各アドオンの細かい使い方は別記事で行います。

 タイトルに【公式】とついているものはプリインストールされているもので、設定のアドオン内で検索すると出てきます。

【目次】

 

 

 

 

〇アドオン追加の方法

 まず各種設定を表示させるために、メニューバーの『編集』→『プリファレンス』を選択

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〇【公式】アドオン適用方法

 プリファランス内のアドオンの中の検索メニューにアドオン名を入力し、チェックを入れる。※アドオン名の一部を入れればある程度絞られます。

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〇【非公式】アドオン適用方法

 プリファランス内のアドオンの中のインストールをクリックし、ダウンロードしたZipファイルや、Plファイルを選択する。

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〇【公式】import-Export Autocad DXF Format (DXF)

 測量屋にはおなじみの形式で図面ファイルを読み込めるようになるアドオンです。このアドオンを有効にすることで、インポートエクスポートメニューにDXFの項目が出てきます。DXFは公共座標を使用していると思うので、事前に図面のオフセット(図面を原点0.0.0付近に移動させておく)させておくとその後の編集がスムーズです。※公共座標に戻せるようにX,Y,Zの移動させた値をメモっておきましょう。

ultimate-seirogan.hatenablog.com

 

 

〇【公式】Archimesh_Archipack

  建物を作成するアドオン。壁やドア、窓などを簡単に設置することが出来ます。

 

〇【公式】F2

 面張が非常に効率的になるアドオン。

 

ultimate-seirogan.hatenablog.com

 

〇【公式】Bsurfaces

グリースペンシルを使用したリトポロジーツールです。詳細は近いうちに更新します。

〇【非公式】PBR Materials

 マテリアルの質感を簡単に設定できるアドオンです。物質はそれぞれ光の反射率などが異なっており、例えばプラスチックと鉄では質感が全然違うと思います。本来は複雑な設定を行わなければならないところをクリック一つで設定できます。

 ダウンロードリンクは↓

https://3d-wolf.com/products/materials.html

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 リンク先のページを少しスクロールするとバージョンという項目があるので、最新バージョンをダウンロードしましょう。※blenderのバージョンが2.8の場合3.2以降です。

 

ultimate-seirogan.hatenablog.com

 

 

〇【非公式】CAD Support Tool

 エッジの長さを厳密に合わせたり、楽に距離の表示を行えたりする便利ツール。下記UALからダウンロード

https://www.cgradproject.com/archives/5572/

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 リンク先を少しスクロールすると『こちらのリンクから。』があるので、クリックするとそのままダウンロードが始まる。

 このアドオンに関してはダウンロード先のリンクに詳しく使い方が載っているので省略します。

 

〇【非公式】TexTools

 UVマップの整列や編集など、UVに関することはほぼこれで出来るのではないかと思います。ダウンロードは下記リンク

https://github.com/SavMartin/TexTools-Blender/releases

 

〇【非公式】Modular Tree

 木を作るアドオン。公式にも似たようなアドオンがありますが、こちらのほうがわかりやすい。ダウンロードは下記リンク

https://github.com/MaximeHerpin/modular_tree/tree/blender_28

 

〇【非公式】Easy HDRI

 背景にHDRI画像を設定することが出来ます。

http://codeofart.com/easy-hdri-2-8/

 

 

【blender】初期設定

 blenderを初めて起動した場合に行っておいたほうが良い設定をいくつかピックアップしていきます。

【目次】 

 

 まず各種設定を表示させるために、メニューバーの『Edit』→『Prefarences』を選択

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〇日本語化

 設定メニュー上で『Interfece』→『Translatetion』→『Language』をEnglishからJapaneseに変更し、『Tooltips』と『Interface』にチェックを入れる。※ここからは日本語表記のメニューにします。

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〇テンキーを模倣

 設定メニューの『入力』→『テンキーを模倣』にチェックを入れる。テンキーがついていないPCを使用している場合、キーボードの数字でも同じショートカットが使用できます。

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〇視点の操作

 設定メニューの『視点の操作』→『回転方法』は直感的に操作できるためターンテーブルがおすすめ

 設定メニューの『視点の操作』→『選択部分を中心に回転』にチェックを入れる。オブジェクトモードだと選択したオブジェクトを中心に回転し、編集モードだと選択した点、線、面を中心に回転が出来るようになる

 設定メニューの『視点の操作』→『自動パース』のチェックを外す。チェックが入っているとホイール操作で拡大縮小や回転を行っているときに、遠視投影と平行投影が勝手に切り替わるので操作がしにくい。

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〇Cyclesレンダー設定

 GPU搭載の場合に限りますが、設定メニューの『システム』→『Cyclesレンダーデバイス』→『CUDA』→『GeForce GTX 1070(搭載されているGPU名)』にチェックを入れる。レンダリングスピードが飛躍的に上がります。

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 設定メニューを閉じた後に画面右側のプロパティー内のカメラマークをクリックし、デバイスGPU演算に変更

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〇設定の記録

 最後に『ファイル』→『デフォルト』→『スタートアップファイルを保存』をクリックすると、次回以降新規でスタートした時に今回設定した状態でスタートできる。

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【blender】インストール

 blenderのインストールに関しては特に難しいことはないです。下記のURLにアクセスして<blender2.80をダウンロード>をクリック※バージョンに関しては2.79と2.80以降ではインターフェイスや操作感がまるで違うので、これから始めるのであれば2.80以降を推奨

https://www.blender.org/

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blenderダウンロード

 ダウンロードしたblender-2.80-windows64.msi(バージョンによって名前は異なります)をダブルクリックで起動します。

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 特に悩む部分はないと思うのでNextで進めてインストールを完了します。

PC環境

 blenderを扱ううえで重要となるであろうPCスペック

 

 特に測量業や建築業での利用をお考えの方は、測量機器やフォトグラメトリーでベースとなるデータを取得すると思いますが、頂点数が1億点を超えることはざらにあります。

 

 私のPC環境を乗せておきます。※1000万点くらいのモデルなら何とか編集できるレベル

 

<OS>

Windows 10 Home 64-bit

<プロセッサ>

Intel(R) Core(TM) i7-7700HQ CPU @ 2.80GHz (8 CPUs), ~2.8GHz

<メモリ>

32.0GB

GPU

NVIDIA GeForce GTX 1070

Dell ゲーミングノートパソコン ALIENWARE 17 core i7 19Q11/Windows10/17.3FHD/8GB/128GB SSD+1TB HDD/GTX1060

 

 レンダリングを行う際GPU性能が高いと圧倒的に早いです。

 

はじめに

 

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 blenderを扱うようになって3年ほど様々なブログに助けられて多少自分の思い描いていることを実現できるようになってきました。 

 

 私自身は測量屋なので、CG系で使用している方から見ればチープな出来のデータが多いと思いますが、同じく建築や測量分野でblenderを使ってCGやBIMモデリングなどデータの取得から活用をお考えの方へ少しでも有益な情報を提供できればと考えています。

 

 なるべく毎回少ない記事で進めていきたいと思っています。